夫の入院
昨年の秋、結婚以来はじめて夫が入院した。
本人にとっては突然のこと
子供の頃から野山を走り回り、健康には並々ならぬ自信があっただけに、本人はショックだったようで。
生まれてこの方、病院には縁のないものだと思い込んでいたようだったけど、傍から見ていると暴飲暴食の上、かなりのヘビースモーカーで「 生活習慣など全く俺には関係ない」といったふうだったので、来る時が来たか、といった感じだったんですけどね😖💦
手足の痺れから受診し、そのまま入院となったわけですが、軽い脳梗塞でした。
幸いなことに発見が早かったことと、脳梗塞を起こした場所が運動機能や言語の領域から外れていたために、痺れだけで済んだようです。
ドクターからは、
「運が良かったとしか言いようがありません。ほんの少しずれていたら、かなり後遺症が出たと思います」
と言われ、今後の生活習慣をイチから改めることになりました。
しかしながら、長年の悪習慣から抜け出すことができなくて、喫煙も夜の街へのお出かけも程なく始まってしまいました。
何よりも私にとってショックだったのは、入院中に知ったある事実でした。
私の知らない携帯電話が、、、
夫は以前、会社を経営していました。
一昨年はじめに倒産することとなり、会社も個人も破産の手続きに入りました。
そのため、銀行などの口座がすべて凍結されてしまいクレジットカードも使えなくなりました。
そんな中で、携帯電話も私名義になり私のクレジットカードで決済するようになりました。
いくつもの面倒な手続きがあって、色々なものを手放し、それでも心機一転、健康でさえあれば、心を一つにしてこの苦難を乗り越えて行ける、つつましい穏やかな幸福がある、と私は思っていました。
しかし、夫は違ったようです。
悲しいことですが、私も現実を見つめなければなりませんよね。
退院してからの挙動不審な態度に確信を持ちました。
これから、、、
先の入院で便に血液が混じっていた事が分かり、先日大腸の内視鏡検査を受けたところ、ポリープがいくつか見つかりました。
大きいものがいくつもあり、その場で取り切れなかったとのことで、来月改めて入院、手術を受けることになりました。
弱った夫に今何か言うのは、暫く控えようと思っています。
でも、今までのように我慢しようとも思っていません。
子供たちも自立した今、嫌なことは嫌だと、ハッキリ口に出していこうと思います。
夫婦というには余りにも哀しいです。
人生の向きが少しずつズレてしまったんですね。
でも、私が一人の人間として自立するチャンスと思って、前を向いて歩いていきたいと思います。